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2015年11月23日 (月)

大沢樹生・喜多嶋舞の騒動を見て思ったこと

おそらく普通の人であれば、「父親が大沢ではないのなら、いったい本当の父親は誰よ?」といった点に興味を持たれるのかと思いますが、私が興味を持ったのは、「結婚後200日を経過して生まれた子は、夫の子と推定する」と定めている民法772条2項の「嫡出(ちゃくしゅつ)推定」です。

今回の裁判では、長男が生まれたのが大沢と喜多嶋の結婚からちょうど200日目だったことから、「嫡出推定」を受けず、わずか1日の違いで大沢の子という推定を受けないと判断されました。(ややこしい話ですが、1日遅かったら覆すことはできませんでした。)

民法772条2項の理不尽さを指摘する声もありますが、明治時代は「できちゃった婚」や「DNA検査」など想定外だったでしょうから、「結婚初夜で妊娠して早産となった場合でも200日は経過しているだろう」と考えた当時の立法者は全然悪くはありません。

ちなみに、知的財産権法には推定規定がどれくらいあるのでしょうか?ちょっと調べてみました。

・損害の額の推定等(特許法102条、実用新案法29条、意匠法39条、商標法38条、不正競争防止法5条、著作権法104条)
≪正確な損害額は調べようがないので、ざっくりとした計算方法で損害額を推定≫

・過失の推定(特許法103条、意匠法40条、商標法39条)
≪特許庁の審査でOKが出ると公報が発行されるため、侵害者に過失があるものと推定≫

・生産方法の推定(特許法104条)
≪生産方法の特許に限り適用。同じ物があった場合に同じ方法で作ったと推定≫

著作権法の場合、特許庁への出願や審査などを経ないで創作と同時に権利が発生するため、推定規定が多いです。

・著作者の推定(著作権法14条)
≪たとえば、著作物に著作者として「佐村河内守」と書かれていれば本人を著作者と推定≫

・公表権(著作権法18条)
≪一定の条件で著作物を譲渡していれば、著作者本人が公表に同意したと推定≫

・著作権の譲渡(著作権法61条)
≪翻訳権・翻案権や二次的著作物に関する権利は、譲渡契約で特掲されていなければ著作者に残っていると推定≫

・実名の登録(著作権法75条)
≪実名の登録がされていれば、その人物を著作者と推定≫

・第一発行年月日等の登録(著作権法76条)
≪登録された年月日に最初の発行か最初の公表があったと推定≫

・創作年月日の登録(著作権法76条の2)
≪登録された年月日に創作されたと推定≫

・無名又は変名の著作物に係る権利の保全(著作権法118条)
≪無名か変名の著作物の複製物にその実名か周知の変名が発行者として表示されていれば、その人物を発行者と推定≫

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