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2015年8月 2日 (日)

東京オリンピックのエンブレム問題 雑感

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(Olivier Debie氏のTwitterより)

ここ数日、2020年の東京オリンピックのエンブレムに関するニュースが世間を騒がせています。エンブレムをデザインした佐野研二郎氏が海外出張中というタイミングの悪さも騒動に拍車をかけてしまいました。

テレビなどに登場する有識者とされる方々の解説が、イマイチ的を射ていないので、ここで論点を改めて整理してみたいと思います。

1)商標法
様々なテレビ番組で、「商標権侵害になるのかどうか?」といった報道がなされていましたが、問題となっているベルギーの劇場のロゴが商標登録されていなければ、そもそも商標法は関係ありません。また、仮に登録されていたとしても、指定されている商品やサービス(役務)が非類似であれば何ら問題はありません。

2)著作権法
商標権とは異なり、著作権発生のためには登録などは必要とされません。ここでのポイントは、「ベルギーの劇場のロゴに著作物性があるのか」という点、「ベルギーの劇場のロゴに似ているのか」という点、そして、「ベルギーの劇場のロゴを拠りどころにした(依拠した)のか」という点、の3つです。仮に、ベルギーの劇場のロゴに著作物性があって、両者が類似しているのだとしても、「まったく知らない」という佐野氏のコメントが正しければ、依拠性は否定されます。(もっとも、佐野氏がこのベルギーの劇場のロゴにアクセス可能であったという状況が明らかになれば、また話も変わって来るのですが…。)

3)不正競争防止法
ベルギーの劇場のロゴがどの程度知られているものなのか不明ですが、それと東京オリンピックのエンブレムとが似ていたところで、「混同を生じさせる」とは考えにくいので、特に問題はないでしょう。

そもそも、わずか4つの図形が組み合わさっただけのシンプルなエンブレムですから、似たようなデザインが存在していること自体は、特に不思議なことではありません。佐野氏のデザインが採用されるに至ったのは、やはり1964年の東京オリンピックのシンプルなエンブレムを意識した結果なのでしょうか?

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コメント

こんにちは。。
アクセス解析の後で、コピー問題となると、何かつながりがありそうな気がします。
 最近だと、結構ネットアクセスで情報をとりあえず収集することが多いのでは、そうなると、アクセス履歴がどこかに残っていそうな感じもしないではないですね。いなぽんさんも解析プログラムをブログに仕掛けている位ですから、デザイン会社もしかけているかも。
では。。

投稿: yyaloha | 2015年8月17日 (月) 19時27分

確かに、アクセス履歴にあるIPアドレスを分析すれば、アクセスがあったかどうかくらいは分かると思います。(「全然知らなかった」という主張の反証にはなるでしょうね。)

ちなみに、ココログは、その標準仕様でアクセス解析がわかるようになっています。私が意図的に仕掛けているわけではありませんので、念のため。

投稿: いなぽん | 2015年8月17日 (月) 23時02分

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