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2015年1月 7日 (水)

「マクドナルド異物混入事件」で思い出した「ウェンディーズ指入りチリ事件」

マクドナルドのチキンマックナゲットなどにビニール片などの異物が混入していた事件が大きく取り上げられています。マクドナルド側が謝罪会見において「全て公表する必要はない」と言い切ったことを批判する論調も見られますが、いわゆる「クレーマー」対策としては妥当な判断だと思います。

ファストフード店に対するクレーマーといえば、私が在米中の2005年に起こった「ウェンディーズ指入りチリ事件」のことが思い出されます。

この事件は、ネバダ州ラスベガスに住むアンナ・アラヤさんというヒスパニック系女性が、カリフォルニア州サンノゼのウェンディーズで買ったチリの中に入っていた”切断された人間の指”を噛んでしまった、と主張したことに始まります。

アラヤさんは「精神的なショックを受けた」として、早速弁護士を雇ってウェンディーズを訴えることを発表。(指は本物で、丁寧にマニキュアまで塗られていた。)

警察は、誰の指が特定するべく、FBIの5千万件の指紋データベースと照合しましたが、該当者は見つかりません。ウェンディーズもどこから指が混入したのか、5万ドルの懸賞金(その後、10万ドルに増額)まで掛けて徹底調査をするのですが、結局、何も手がかりは出てきませんでした。(従業員で指をなくした人もいなかった。)この事件を契機にウェンディーズの売り上げは激減し、特にサンノゼ周辺の店舗では、売り上げが半分近くにまで下がってしまったのです。

その翌月、事態は急変します。何と、指の”発見者”のアラヤさん、職場の元上司に対してセクハラ訴訟を起こしたり、ホイールが脱輪したとして車のディーラーを訴えたり、食事後に娘が病気になったとして他のファストフード店を訴えたりするなど、いわゆる”訴訟マニア”であることが発覚し、今回もアラヤさんの”自作自演の狂言”ではないか、という可能性が出てきたのです。

警察も、さすがにアラヤさんが相当疑わしいと思ったのか、アラヤさんの家で大規模な家宅捜索を開始します。家宅捜索では指は出てこなかったのですが、雲行きが悪くなってきたためか、アラヤさんは警察による家宅捜索、過度の報道が「精神的な苦痛となった」として、ウェンディーズに対する訴えを突然取り下げます。

結局、ウェンディーズに250万ドルの経済的被害を与えたとしてアラヤさんは重窃盗容疑で逮捕。アラヤさんの旦那の同僚が仕事中に誤って切断した指を、アラヤさんの旦那が50ドルで譲り受け、アラヤさんと共謀してチリの中に混入させたことも明らかになりました。

マクドナルドでの事件に乗じて、こういった良からぬことをする人が出てこないことを祈るばかりです。

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