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2006年5月20日 (土)

ANJOインターナショナルが倒産

日本国内における米国公認会計士(U.S. CPA)試験予備校の最大手であるANJOインターナショナルが深刻な経営不振に陥っていましたが、事後処理を弁護士に一任した模様です。(以下のリンクは5月19日付の帝国データバンクの情報)

http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/2108.html

ANJOインターナショナルといえば、野村證券に勤務するサラリーマンであった安生浩太郎氏が、自らがU.S. CPA取得後の1995年に設立した予備校で、国際資格ブームの波に乗り、短期間で業界最大手にまで成長しました。もっとも、最近は日本国内でU.S. CPA試験を受験しようとする人が減少してきたため、ANJOのみならず、この業界自体の成長が下降気味にあったようです。なぜU.S. CPAの受験希望者が減少してきたのか?基本的には以下の4点に集約されると思います。

 1.U.S. CPA試験の各州における受験要件が厳しくなってきた。(受験するのに必要な大学の会計・ビジネス関連単位が増え、受験すること自体が困難な州が増えた。)
 2.サーティフィケート(試験に合格すると取得できる登録証)とライセンス(監査法人などで数年の実務経験を積んだ後に取得できる営業免許証)を一体化する州ばかりとなったため、ごく一部の州を除き、試験に合格しただけではU.S. CPAと名乗ることができなくなった。
 3.各予備校の受講料が高額な上、日本在住者の場合、わざわざ米国(準州を含む)まで渡航しないと試験自体を受けることができない。(グアム、サイパン、ハワイで受験する日本人が多く、当地の受験会場は日本人だらけらしい。)
 4.結局は米国の資格に過ぎないので、日本国内では、それほど役には立たない。(米国会計基準やビジネスに関する基礎的な素養があることは認められるが・・・。)

しかしながら、上記の背景を勘案しても、まさか、ANJOインターナショナルの経営状態がここまで悪化しているとは考えてもみませんでした。実は私もANJOの受講生だったのです。日本から教材を送ってもらい、ちょうど1年掛けて一通りの勉強を終了し、先月受験したばかりです。テキストや講師の質は大変良かったと思います。また、ロサンゼルス(トーランス)にANJOの米国事務所があったため、色々な点で助かりました。(ちなみに、米国事務所は3月28日に突然閉鎖。これに続いて、3月31日に関西本部が、4月30日に名古屋校が閉鎖されました。)こんなわけで、私は”間一髪セーフ”だったわけですが、現在受講中の方々、特に受講を始められたばかりの方々は、不安で仕方がないことと思います。(教材は送付されるのか?単位試験のサポートは続くのか?費用は戻ってくるのか?など。)現在、事業譲渡なども検討されているようですが、受講生の方々が無事に救済されることを心から願っています。

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