ココログでの更新を終了し、内部ブログに移行します!
『いなぽんの”知財作家”日記』は、2019年7月10日の公式ホームページ(稲穂健市 Official Page)のリニューアルを受けて、ココログでの更新を終了し、内部ブログに移行します! この記事以降の更新については、https://inapon.com/blog/ をご覧ください。
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本日、公式ホームページ(稲穂健市 Official Page)をリニューアルしました。これまでと比べて、以下の3点が大きく変わりました。
1.デザイン性が高くなって読みやすくなりました。
2.ブログがココログから内部ブログに変わりました。
3.フォームからお問い合わせができるようになりました。
今後も改善すべき点があれば真摯に対応していきたいと考えています。引き続きよろしくお願い申し上げます。
「高島屋が中国から撤退 上海店を8月末に閉店」というニュースが飛び込んできました。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6328011
私自身は、最新刊『こうして知財は炎上する』(NHK出版新書)において高島屋の商標使用料問題を取り上げた際、シンガポール店が大きな利益を上げる一方、上海店が赤字続きであることを確認していましたので、それほどの驚きはありませんでした。
上海店が赤字だったことは拙著223頁のグラフからも把握できますが、日本国内だけで19店舗もあることを考えると、シンガポールの1店舗だけで、高島屋の百貨店事業全体の約2割もの利益を上げている点は驚異的です。同じアジアに進出する場合でも、様々な条件により、まったく異なった結果となり得るわけですね。経営とは難しいものです。
講談社のビジネス情報サイト「現代ビジネス」に記事を寄稿しました。新元号「令和」にまつわる知財関連の一連の報道を網羅的に整理してみました。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64015
本日、新元号として「令和」が発表されました。日本での商標登録は皆無でしたが、一部
ちなみに、権利者は個人の方です。既にお酒のビジネスをされているのか、単なる趣味で商標登録したのか興味深いところですね。いずれにせよ、出願が2017年11月16日で、登録が2018年10月21日なので、日本の新元号が「令和」になるとは、まったく予想していなかったのではないかと思われます。
2月15日(金)、信州大学長野キャンパスにお招きいただき、「ニュースになった事件から知的財産を学ぶ」と題する講演を行いました。大学の教職員・学生のほか、外部の方々も参加されていました。特許権・商標権・著作権を包括的に理解できるよう工夫したつもりですが、いかがでしたでしょうか? 信州大学の方々との懇親会では地元の料理に舌鼓を打ちました。
競泳女子の池江璃花子選手が「白血病」と診断されたことを公表し、衝撃が広がっています。
1990年に、働き盛りだった私の父も白血病に罹患し、47歳の若さでこの世を去りました。当時の白血病は不治の病として恐れられており、本当の病名は本人に伝えられなかったことから、父は自分の病気の真相を知ることなく亡くなりました。(ちなみに、骨髄バンクの前身が作られたのは1991年です。)
白血球には「リンパ性」と「骨髄性」など異なったタイプがあり、また、病状の進行の速さによって「急性」と「慢性」に分かれます。池江選手の白血病がいずれにあたるのかは明らかにされていませんが、医学の目覚ましい進歩により、現在では治癒が期待できる病気となっています。池江選手の一日も早い回復を心から願っています。
久々に知的財産権絡みのニュースが世間を騒がせています。シンガポール発の瓶入りティラミス店「ティラミスヒーロー」とブランドコンセプトが類似したティラミスのテイクアウト店「HERO'S」を巡る騒動です。HERO'Sと社長が同じである「株式会社gram」が「ティラミスヒーロー」の名称及びロゴを商標登録していたことも判明し、「日本の会社がパクられる側ではなくパクる側になった」という今までになかった構図も、大きな騒動となった一因であることは間違いありません。
特許庁で一度登録されても、他人の周知な商標に類似すると認められる場合や、他人の業務と混同を生ずるおそれがある場合や、公序良俗違反と認められる場合などは、異議申立や無効審判によって潰すことも可能です。(ちなみに、「ティラミスヒーロー」のロゴの商標登録については異議申立がなされています。)
シンガポール側からの「パクリ」が発覚してからも、「使用権をお渡しする所存でございます」といったように、「商標権の譲渡」ではなく「使用権の許諾」に言及することで権利に固執する姿勢を見せたり、また、「株式会社gram」が「横取り」的と思われる商標登録出願を続けていることが発覚したりと、炎上の燃料が次々と投下されています。
私も先日、東京出張時の帰りがけに、表参道にある店舗を訪れました。記者と思われる方が数名外に立ってはいましたが、激しい批判を浴びているためか閑散とした状態でした。
あまり話題とはなっていませんが、「株式会社gram」の出願には弁理士(または特許業務法人)が代理人として付いているところも興味深いです。一般的に代理人は出願前に「商標調査」を実施します。すでに使用されている商標を調査で見つけることができなかったのか、見つけられても「登録できるだろう」と判断したのかもしれません。
法律家が陥りがちなのが、法的な思考に固執するあまり、世論の反感を買ってしまうという、いわゆる「評判リスク(レピュテーションリスク)」を軽視してしまうことです。(『こうして知財は炎上する』(NHK出版新書)では知的財産権絡みのトラブル事例を紹介しています。)話は変わりますが、小室圭さんが弁護士を通じて公表した文書にも同じことが言えます。「母の元婚約者からいただいたお金を返済する義務はない」ことを論理立てて説明するものでしたが、法的に正しいのだとしても、このようなコメントで世間が納得するはずがありません。
2019年、明けましておめでとうございます! 今年の新年はシンガポールで迎えました。(およそ6年半ぶりの訪問です。)マリーナベイの新年の花火は素晴らしかったです。
『こうして知財は炎上する』(NHK出版新書)に登場するシンガポール人女性ともお会いしました。詳しく知りたい方は拙著をを購入し、222ページから224ページあたりを読んでみてくださいね。
昨年は公私ともに様々な方々に支えていただきました。今年も充実した年にしたいと思います。皆さまにとっても2019年が良い年となりますことをお祈りしております。
↑6年半ぶりにマーライオンと再会。
↑シンガポール川に面したポートキー
↑マリーナベイで輝く新年の花火
↑新年の花火打ち上げ後のマリーナベイの様子
↑Gardens by the Bayの人工樹木スーパーツリーのライトアップ
今月24日、2016年に北朝鮮で拘束されて解放後に死亡した米国人大学生オットー・ワームビアさんの両親が起こした裁判で、米国の首都ワシントンにある連邦地裁は、北朝鮮に5億100万ドル(約550億円)の支払いを命じました。
この額の大きさに驚かれた方もいるかもしれません。日本では、実際に生じた損害を金銭的に評価した額を賠償額として採用するため、こんなことにはならないのですが、米国には「懲罰的損害賠償」(punitive damages)といって、加害者に制裁を加える目的で賠償額を上乗せさせる制度があるのです。
米国の報道を見ると、5億100万ドル(約550億円)の内訳は次のようになっているようです。
本人: 2100万ドル(補償的損害賠償)+1億5000万ドル(懲罰的損害賠償)
父親: 1500万ドル(補償的損害賠償)+1億5000万ドル(懲罰的損害賠償)
母親: 1500万ドル(補償的損害賠償)+1億5000万ドル(懲罰的損害賠償)
精神的苦痛や経済的損失により評価される「補償的損害賠償」は全体の約10%に過ぎず、残りの約90%が「懲罰的損害賠償」となっていることがわかります。北朝鮮の経済規模は鳥取県レベルに過ぎませんし、また、拷問の疑いを繰り返し否定していますから、さすがに北朝鮮が支払いに応じることはないように思います。
稲穂 健市: こうして知財は炎上する―ビジネスに役立つ13の基礎知識 (NHK出版新書 558)
アマゾン、いきなり! ステーキ、任天堂など、一流企業はなぜ権利にこだわるのか。ひこにゃん騒動から漫画村まで、何が問題でどう対処すればよかったか。知財啓発の第一人者が、身近な最新事例をもとに、セーフとアウトの線引きと、複雑化する知的財産権の現状をわかりやすく解説。楽しみながら「トラブルの防ぎ方」が学べる実践的入門書! (★★★★★)
稲穂 健市: 楽しく学べる「知財」入門 (講談社現代新書)
「1・2・3・ダァーッ!」と叫ぶと、商標権侵害になる!? 槇原敬之氏と小保方晴子氏は『銀河鉄道999』をパクった? メリー喜多川氏が考案した「早変わり舞台衣装」とはどんなもの? 大笑い必至の面白事例から「知的財産」を学ぼう! (★★★★★)
稲森謙太郎: すばらしき特殊特許の世界
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稲森 謙太郎: 知られざる特殊特許の世界
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