『オリンピックVS便乗商法』友利昴(作品社)を読みました!
『オリンピックVS便乗商法:まやかしの知的財産に忖度する社会への警鐘』友利昴(作品社)を読了しました。
IOC(国際オリンピック委員会)などのオリンピック組織による権利主張の「怪しさ」については、私が今年8月に上梓した『こうして知財は炎上する-ビジネスに役立つ13の基礎知識』(NHK出版新書)でも取り上げています。ですが、拙著ではわずか16ページあまりで説明しているところ、こちらは300ページを超える力作に仕上がっており、巻末の膨大な出典情報から、過去の報道や先行研究を詳細に調査したことが伺えます。
本書では、IOCなどが過剰な権利主張をするようになった歴史的経緯や、初の東京五輪が開かれた1964年当時の関係者の対応などについても詳しく説明されており、知財や広告の関係者以外の方にとっても興味深い内容となっています。法を超えた忖度(そんたく)がまかり通る社会は健全なものとはいえず、「知財もどき」に対して否定的な私の考えにも通じるところがありました。
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