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2018年10月 8日 (月)

「自己啓発セミナー」の恐ろしさを知ってほしい

「成功を手に入れる」「幸せになれる」

そういった売り文句で発達してきた業界が自己啓発セミナー業界です。1995年に大規模テロを引き起こしたオウム真理教にも似た要素がありました。その後、1998年の元X JAPAN・TOSHIの洗脳騒動、1999年の成田ミイラ化遺体事件など、自己啓発セミナー団体が引き起こした数々の事件により怪しげなイメージが広まったことで一時衰退します。

ところが、2000年代に入ってスピリチュアル系や情報系にシフトして息を吹き返します。最近では、コーチングを主体にしたものや、脳科学や認知科学など一見して科学的なエビデンスが得られているかのような誤解を与えるものまで登場しています。

しかしながら、基本的なやり口は1990年代と大きく変わっていません。無料のセミナーに参加した人が有料の初級コースに参加すると、高額な中級コース、そしてさらに高額な上級コースへと誘導されていきます。上級になると参加費が数百万円することも珍しくありませんが、「洗脳」されて金銭感覚が狂ってしまった人は躊躇なく支払ってしまうのです。

洗脳の仕方も巧妙です。参加者を信じさせるためには主催者及びプログラムの内容に強力な権威づけが必要です。そのため、経歴を「盛る」だけではなく、多数の肩書や受賞歴などでそれを飾り立て、また、権威ある人物と自分自身とのかかわりをやたらと強調します。(新興宗教の教祖が自らを仏陀やキリストの再来であるように騙るのと同様です。)

また、一般人が滅多に入れない場所に連れて行く、滅多に会えない人物に合わせる、といった演出も常套手段です。貴重な体験をした参加者は「自分の人生が変わった」と、のぼせ上がりますが、これは参加者自身の力で成し遂げられたことではありません。

さらに厄介なのが、このように洗脳された参加者が周囲の人間を勧誘し始めることです。被害者が増えるのはもちろん、当の本人も友人・仕事・信用をすべて失ってしまいます。成功を手に入れて幸せになるはずが、それとは逆の結末が待っているのです。こうなってしまっても、誰も責任を取ってはくれません。

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